プロジェクトストーリー

デジタル印刷

環境問題への取り組みとして、当初フレキソ印刷機の導入を検討していましたが、将来、多品種、小ロット、よりパーソナライズされたパッケージが求められるだろうとの予測のもと、デジタル印刷の導入に踏み切りました。

【量産機には適さない領域をデジタル印刷で切り崩す!】
市場が求める動きに対応できる生産設備を早い段階から整え、国内でのシェアが僅か2%とまだまだ拡大が見込まれるデジタル印刷のビジネスにおいて、第一人者としての地位を確固たるものにしていきたいと考えています。

デジタル印刷を使ってフィルムへの印刷を請け負っている会社は当社以外にそんなに多くはありません。農産物の包装資材の取扱いから得たノウハウを活かして印刷だけではなく二次加工までできる、という部分が他社にはない当社の強みです。

当社ならではの独自性とデジタル印刷の特性を活かした提案で、更なる業務領域の拡大を目指していきたいと考えています。

現在、デジタル印刷を担当するデザイン・デプリ課では、デジタル印刷機を使った「フィルム製品のダミーパッケージの制作」「小ロットのフィルム製品の印刷」「シール印刷」を中心に業務を行っております。

どんな条件でも均一の印刷クオリティを確保することがカギ

開発部付の新事業探索プロジェクトとして、インディゴ社のデジタル印刷機の導入からスタートしましたが、当時は色と品質が安定せず何度も色を取り直したり、製品として完成させるまでに各工程でかかる時間が並大抵のものではありませんでした。印刷機械の開発・進歩も徐々に進んではいますが、グラビア印刷と比べても大差がないような印刷のクオリティを実現できるようになってきたのは、つい最近のこと。また、今までのデジタル印刷機は原紙幅が狭く、袋状にした際には小さなものしかつくることができないという問題もあったため、ダミーパッケージの制作に主軸を置き、デジタル印刷の可能性を探ってきたのが現状です。

当社が所有する最新のデジタル印刷機は印刷面が大きく、扱っている農産物パッケージの8割程度を網羅できる性能をもっており、デジタル印刷で作成可能な製作物のサイズがぐっと広がります。
ただし、グラビア印刷に比べると印刷スピードが遅く、生産能力が劣る面は否めません。
そこで、デジタルならではの特性を活かし、デジタルにしかできないパッケージをいかに提案していくか、ここが今後の大きな課題となってきます。具体的には、印刷情報をフレキシブルに変えられる事(可変性)がデジタル印刷の最大の特性であり、IT化の進展により可能となったマーケティングやPRの分野における「パーソナライゼーション」の試みを、製作物の上でカタチにする、それもフィルム印刷を主体として、という場合に当社のデジタル印刷事業の特性が最も活かされます。ここに当社独自の大きなビジネスチャンスがあると確信しています。
また、今までのダミーパッケージに加え本番パッケージの提供に際して求められる耐久性やラミネート強度など、品質基準をこれからしっかりと組み立てていくために様々な検証に取り組み、デジタル印刷分野の第一人者として活躍していきたいと思います。

基本的にはお客様から依頼されたものをデジタル印刷技術を駆使して忠実に形にする仕事ですが、展示会に出展する際にオリジナルのダミーパッケージを作成する機会などもありますので、自分が考えたデザインやパッケージの形状を具体的なカタチにできる面白さがあり、やりがいは十分です。また、デジタル印刷のお客様は全く新しいPRや販促イベントを行うために当社に声を掛けて下さるので、マーケティングの分野で最前線に立たれている方々とのアイディアのやりとりも多く、大変刺激的です。

産業デザインに興味がある方や、新しい分野にチャレンジしてみたい方と共に、今までにはない形状やアイディアに基づいたパッケージの企画・製作に取り組んでいきたいと思います。