精工 鮮度保持研究室について

農産物の産地からご家庭までの流通過程、またご家庭での保存時に発生する『食品ロス』という課題解決に少しでも貢献したい、という思いでプラスチックフィルムによる青果物鮮度保持の研究にあたっています。
精工つくば工場内の鮮度保持研究室では、専任研究員が新しいパッケージ開発に向けて日々、基礎研究や実包テストなどに取り組んでいます。

パッケージ開発に向けての基礎研究

収穫後の青果物は、種類によってさまざまな収穫後の生理現象が見られることから、作物の種類や流通環境などの諸条件に合わせた機能性パッケージの開発が求められます。流通時の鮮度劣化とも大きくかかわる収穫後の呼吸活動は、作物によっても呼吸量は異なり、また、温度によ って大きく変わってきます。鮮度保持研究室ではいろいろな青果物の呼吸を測定し、基礎データの蓄積に努めています。

パッケージ素材の研究

包装に用いるプラスチックフィルムは、原材料や成膜方法、フィルムの厚みによって様々な特性があります。鮮度保持研究室においても多様なフィルムの特性を把握し、青果物鮮度保持にマッチする包材を選定すべく、簡易的な方法でプラスチックフィルムの酸素透過度や透湿度などを測定しています。

オリジナル資材の開発

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S&Sフィルム

当社オリジナルの鮮度保持フィルムです。フィルムの表面に特殊加工を施し、青果物に必要な湿度環境を整えます。密封する必要がなく、現在のお使いのフィルムからスムーズに移行可能です。

アイテルノ

フィルムに加工した微細孔で袋内のガス濃度をコントロール。袋内のガス濃度を調整する事で、包装した青果物の呼吸を抑制し、鮮度を保ちます。

鮮度保持の情報発信

青果物鮮度保持の専門家をお招きしその基礎や実例などを解説していただく「青果物鮮度保持研究会」を開催しています。これまで、青果物鮮度保持に関する重要なテーマである「低温流通」「MA 包装」「エチレン」「蒸散」などについてご講話いただきました。
また、2020 年日本包装学会年次大会向け予稿集への論文発表や、公益社団法人日本包装技術協会主催の 2020 日本パッケージングコンテストでの微細孔加工フィルム「アイテルノ」の食品包装部門賞への入賞など、研究開発に関する情報発信にも積極的に取り組んでいます。
■⻘果物鮮度保持のキホン⽤語集

えーエチレン
こー好気呼吸
呼吸

エチレン

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好気呼吸

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