
防曇フィルムは、フィルム内側に発生する水滴を膜状に広げることで曇りを抑え、内容物をクリアに見せる機能を持った包装資材です。水分を多く含む青果物やカット野菜などの包装に広く利用され、「ボードン袋」として業界で定着しています。
製造方法としては、製膜工程で防曇剤をフィルムに練り込む方法や、表面に塗布する方法があり、いずれも高い曇り抑制効果を発揮します。見栄えの良い商品陳列と鮮度保持を同時に実現できる点が特長です。
防曇フィルムの中でも「OPP防曇フィルム」は、透明性が高く耐衝撃性に優れたOPP(二軸延伸ポリプロピレン)の特性に、防曇機能を付加した包装資材です。内容物をクリアに見せながら曇りを防ぎ、青果物から日配品まで幅広い用途で活用されています。

青果物の鮮度保持と見栄えへの配慮
OPP防曇フィルムの役割
青果物の包装において重要なのは、鮮度を保ちながら、内容物が分かりやすく見える状態を維持することです。野菜や果物は収穫後も「蒸散」と呼ばれる作用によって水分を放出し続けています。その影響で、袋内に水滴が発生し、包装フィルムが曇ってしまうことがあります。この曇りは、内容物を見えにくくするだけでなく、袋の底に水滴がたまったり、中身が濡れることで、劣化や腐敗、カビ発生の原因となる場合もあります。青果物包装では、こうした状態をいかに抑えるかが課題でした。
OPP防曇フィルムの特性
OPP(二軸延伸ポリプロピレン)は、透明性と強度のバランスに優れた素材で、輸送や店頭陳列を前提とした包装に適しています。内容物をクリアに見せながら、日常的な取り扱いにも耐えられる点が特長です。
さらに、防曇機能により、フィルム表面で水滴を膜状に広げることで曇りを抑え、袋内の視認性を保ちます。これにより、青果物の状態が確認しやすくなり、見栄えを維持しやすくなります。
青果物包装におけるOPP防曇フィルム
青果物の包装では、鮮度保持と見た目の両立が常に求められてきました。
OPP素材の特性と防曇機能を組み合わせたOPP防曇フィルムは、こうした要求に対して、安定した包装を行うための選択肢として使われてきました。
現在、スーパーマーケットの店頭で見られる袋包装の多くにOPP防曇フィルムが用いられているのは、長年の包装現場における運用の積み重ねによるものといえます。